近年の大腸外科治療の大きな進歩に腹腔鏡下大腸切除術、ロボット支援直腸手術と究極の肛門温存術が挙げられます 。
腹腔鏡下大腸切除術では、腹腔鏡の近接視・拡大視効果により、肉眼では見えにくい細い神経なども明瞭に観察できますので、神経の温存などを適切に行いやすくなります。また、腹腔鏡下手術では、傷が小さくて分散しているため、開腹手術に比べて、術後の痛みや癒着が少なく、回復が早くて腸閉塞などの後遺症が少ない利点があります。さらに、ロ ボット支援直腸手術では、手振れや鉗子操作の制限のない、より繊細な操作が可能です。
一方、従来なら永久人工肛門を余儀なくされていた肛門近くの直腸がんに経肛門アプローチを併用して可能な限り肛門を温存するのが究極の肛門温存術です。
私どもは腹腔鏡下大腸切除術、ロボット支援直腸手術と究極の肛門温存術のスペシャリストとして国内外で広く認知されています。また、その実績(手技、手術件数と成績)もトップクラスの評価を受けています。
無駄がなく苦痛の少ない検査によって的確な診断を行い、病状をわかりやすく説明して、必要な治療を適切かつ迅速に受けていただけるようにすることです。
術前のシミュレーションを十分に行うとともに手術中の所見も加味して、病巣を残さずガーゼ一枚の出血もない安全で的確な切除を全うすることです。
私どもは、名医や良医といった枠を越え、患者さん・ご家族や紹介医の先生方に求められ、応えられる医師でありたいと思っています。すなわち、自分の専門領域の知識と技術を常に高める努力をしてトップクラスの専門的治療を提供できることはもちろんとして、患者さんの病気をトータルにケアできる組織力と暖かい人間としての包容力を備えている医師であることを目指しています。